知っておくと得する!日商簿記検定3級と2級の「違い」

はじめに

日商簿記検定3級と2級では、いくつか違いがあります。今回の記事では、その日商簿記検定の3級と2級の「違い」について解説します。

簿記2級を受験する方は、ぜひ3級と2級の違いについて知っておきましょう。知っているだけで、勉強の進捗が良くなるかもしれませんよ!

日商簿記検定3級と2級の違い

商業簿記が広く・深くなる

簿記とは「取引を計上して、集計して、財務諸表をつくる」ことです。これは「商業簿記」と呼ばれる科目で勉強します。

3級の商標簿記では、個人事業主や小さな中小企業の取引がメインです。取引の種類(仕訳)も、基本的な内容が多く、「まず簿記について慣れてもらう」という趣向が強いようです。

2級になると、対象が中小企業がメインになります。これに伴い、取引の種類が増えたり、やや複雑な取引が増えたりします。たとえば、仕入・売上の割引であったり、商品の評価替えであったり、退職給付引当金など新たな引当金の処理などです。

また、3級になかった新たな論点も出てきます。具体的には、以下のとおりです。

2級で新たに出題される論点

  • ドルやユーロといった「外貨建ての取引」
  • 親会社と子会社の財務諸表をつくる「連結会計」
  • 資本金、資本剰余金といった株式会社会計
  • リース会計
  • 税効果会計

このように、商業簿記で求められる内容が広く・深くなります。「3級を一発で合格できたから大丈夫」といった風にならないように気をつけましょう。

「工業簿記」という科目が増える

3級商業簿記だけでしたが、2級では「工業簿記」という科目が増えます。この工業簿記は、商標簿記とまったくの別物です。商標簿記の延長と考えないようにしましょう。

商業簿記は、「小売業」や「卸売業」が対象でした。仕入先から商品を仕入れてきて、それをお客さんに売るというスタイルです。自分で加工や製造は行いません。

反対に工業簿記は、「製造業」が対象です。製造業ですので、「材料を仕入れてきて、加工して、それを売る」という流れになります。

このように、ビジネスの流れが異なるため、簿記としての位置づけも変わってきます。具体的には、商業簿記は「財務諸表をつくる」ことが目的でしたが、工業簿記では「ものを作るためのお金のかかり具合を把握する」ことが目的となります。商標簿記は対外的、工業簿記は対内的と理解しておけば良いでしょう。

工業簿記の追加により、合格のための戦略を考える必要があります。簿記2級合格のための戦略については、後日記事にまとめる予定ですので、しばらくお待ち下さい。

簿記2級は難しいの?

このように簿記3級と大きく変わった簿記2級ですが、独学で十分対応可能です

まず、商業簿記は3級で大きな流れを勉強できています。あくまで増えるのは取引の種類や計上方法です。本質的にまったく違うことを学ぶわけでもないので、基本をしっかり理解していけば、十分対応できます。ここのところの改訂で、連結会計や外貨建取引など、以前は1級の分野だった内容も問われますが、基本的な内容に留まると思われるので、1つ1つ理解していけば良いでしょう。

また、工業簿記ですが、これも心配いりません。というか、むしろ工業簿記のほうが点を取りやすいと言っても良いくらいです。工業簿記もパターンが決まっていますので、「いきなり難しそう」と余計な思い込みを持たないようにしましょう。

さいごに

今回の記事では、日照簿記3級と2級で変わった点について、解説しました。重要なことは、「3級と同じように、十分対処可能」ということです。変わったところも、1つ1つ見ていけば大丈夫です。

ぜひ、11月の試験で合格できるようがんばりましょう!

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